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量子コンピューターの進歩とともに今後AIがどんどん神として君臨するであろう未来はどんなアートが現れてくるのだろう?そこには凡そコンピューターが辿り着けない不条理で割り切れない業を背負った人間そのものの世界があるはずだと私は思うのです。
かぶだよしの盆栽アートは植木鉢の上に宇宙の一部を切り取りミニ宇宙を育てる(=神になる)という素晴らしい文化「盆栽」を現代アートの構造とし、植木鉢の上に不条理という宇宙を載せてみるという実験からスタートしたものでした。
人間の縮小版?とも言える犬や猫などを置いてみたいと思い立ち、飼い犬のフレンチブルドッグの擬人化を盆栽にしてみました。
With the evolution of the quantum computer, in the future when AI reigns supreme more and more as gods, what kind of art will appear? I believe that it would be something so completely human, with the absurdity and karmic burden that a computer can never reach.
Kabuda Yoshi’s bonsai art started out as an experiment of creating a world of absurdity within a flowerpot, by fusing contemporary art with “bonsai,” the art of cutting out and transplanting a piece of the world into a flowerpot, and nurturing (as a god) a miniature universe.
Inspired by the idea of dogs and cats as miniaturized humans, Kabuda has anthropomorphized her companion animal, a French bulldog, and turned him into a bonsai.
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先ず、制作する者は盆栽をやったことのない者であるべきと思いました。そのほうが思考に制限がかからぬ自由発想が出来るから。鉢の上には不条理極まりないネオ・ダダよりもロココ・ネオ・ダダ=トマソンとも言える全くもって無駄に個人装飾的なもの、自分が飼っているフレンチブルドッグの擬人化した世界観を載せる。そのデタラメ無茶苦茶な世界観を実際に作り盆栽鉢という器に載せるとそれは脳内で地球とアースされるのである。
「これは盆栽です。」と出された異様な犬とも人間とも妖怪?妖精ともつかぬ作品を見たときに人間の古来からDNAに染み込んでいる「盆栽」と今観ている『盆栽』の高低落差が大きければ大きいほど脳内で自動補正されたり補正されないところは笑いが出たり「なんだこれは!」と憤りを感じる方もいらっしゃると思います。盆栽好きであるが故に出てしまう補正機能なども含め楽しんでもらえれば幸いです。
フレンチブルドッグという犬種自体が犬の肉体という鉢の入れ物に小さな人間の魂を植えたような人間盆栽な存在なので、中国の象牙多層球のように小宇宙の中にまた小宇宙ができ、その小宇宙の中に宇宙を感じるという波紋が見る者の心の中で干渉縞を作り、果てはフラクタルな青海波文様になることを望むものであります。
2010年10月。ひょんなことから人生初の個展「人間盆栽展」を銀座・晶アートさんで開催することになり、それまではといいますと犬4匹と暮らす普通の主婦をやっていました。美大は出てはいましたが自分自身の作品は自分の為に作っていただけのGalleryとは無縁の平凡な日常を送っておりました。でも自分の頭のなかでは日常を離脱した様々な実験を繰り返しており、その脳内ラボでの人間盆栽実験を現実で実現させてくださった晶アートオーナーの大川原 有重さんには感謝と御礼を申し上げます。
そして東日本大震災のあった運命の2011年3月11日。この日を境に運命が大きく変わったという方結構おられますが、私もめでたくその1人になったのでした。今はまた元の自分の苗字に変わり、生まれ故郷の愛媛県松山市で痴呆症になった母と老犬との暮らしの中で盆栽アート制作をしております。母の介護生活が始まり、行動範囲に制限があるというデメリットを主にWeb上で作品を発表することにより補っていこうと思っております。皆まさま、よろしくお願い致します。
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